洛北・洛南・洛東・洛西はどこか。(洛東・洛西編)

京都の人々はどのあたりを洛北・洛南・洛東・洛西と認識しているのか。

「洛北」「洛南」「洛東」「洛西」を名前に含む施設や企業・商店などの分布から探っています。前回は洛北洛南をみました。 

zerohara.hatenablog.jp

 

今回は洛東洛西をみてみたいと思います。  

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洛北・洛南・洛東・洛西はどこか。(洛北・洛南編)

 

京都の人は「洛」の字が大好きです。

 お店、企業、団体、学校その他の公共施設に至るまで、「」「らく」「ラク」「RAKU」を使った名前は京都市内の至る所で目にすることができます。

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店名などに使われている「洛」の字たち

「洛」の字は、古代中国の首都が「陽」に置かれたことから、次第にそれ一文字で「都」を意味するようになったものです。特に日本の京都については、平安京の「左京」(東側半分)を「洛陽」と呼んでおり、京都の街がその後、左京を中心に発展したことから、「洛中」が京都を表すようになったとも言われます*1。このような歴史的な経緯と、一文字で京都であることを示せる便利さがあいまって、「洛」は京都の人々に親しまれているのでしょう。 

 

さて、「洛」には、「洛北(らくほく)」「洛南(らくなん)」「洛東(らくとう)」「洛西(らくさい)」のように方角と組み合わせて、地域を示すという使い方があります。そこで、「洛北」「洛南」「洛東」「洛西」を名前に含む施設や企業・商店などの分布から、京都の人々はどのあたりを洛北・洛南・洛東・洛西と認識しているのかを探ってみたいと思います。 

まず今回は、洛北洛南をみていきます。  

*1:例えば、金田章裕『古地図で見る京都』(平凡社・2016)80頁。平安京の西側半分(右京)は「長安」と呼ばれていました。

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法定路線名で見る京都。

住んでいる場所や、自動車を運転するかしないかで変わるかもしれませんが、京都に住んでいる人は、京都の市街地について、だいたい次のような地図が頭に入っているのではないでしょうか。

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良く知られているように、京都の市街地の道のほとんどに名前が付けられています。これを通り名(とおりな)ということもあります。上の地図は、市街地の主要な道とその通り名を示したものです。京都の人は、日常的にこの通り名を使って、場所を把握しているわけです*1

一方、日本の道路には法定路線名というものがあります。「国道○号」や「県道○号」というのがその例です。京都の市街地の道にも法定路線名が付けられています。しかしそれらは、通り名とは無関係に付けられています。そこでこの法定路線名の情報を加えたのが、次の地図です。 

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この地図では、「京都市指定道路図」*2を参考に、法定路線名を示しています。特に国道京都府、そして京都市道のうち主要地方道*3に指定されている路線には色を付けました。グレーはそのほかの一般の市道です。 

 

今回の内容はこの地図が全てですので、記事としては以上です。ただ、これで終わるのも寂しいですから、地図中の道の一部を、写真で御紹介します。 

*1:具体的には、目的の場所近くの交差点を通るタテ(南北)の通りとヨコ(東西)の通りの名前と、その交差点を北上するか・南下するか・東進するか・西進するか、の組み合わせで場所を示します。例えば、「株式会社はてな」の京都オフィスの住所は「中京区御池通間之町東入高宮町206」とのことですが、「高宮町206」の場所を知らなくても、「御池通間之町東入」の部分から、「オフィスは御池通間之町通の交差点を東に進んだ場所にあるのだな」と分かるわけです。ちなみに読み方は「おいけどおり・あいのまち・ひがしいる」です。祇園祭の山鉾が目の前を通る、良い場所にありますね。

*2:京都市指定道路図提供システム」(http://web.gis.survey.ne.jp/Kyoto/ShiteiDouro/)で見ることができます。

*3:主要地方道」とは、都道府県道や市道のうち、その地域の広域交通を担う路線として国土交通大臣が指定した路線のことです。

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「広い」大学、「狭い」大学。(後編)

 大学名から地名を取り出して、その地名が付けられたエリアの面積をみてみよう、という今回の企画、前半の「広い」大学名TOP10に続いて、次は「狭い」大学名TOP10をみてみます。

 

前半はこちら↓ 

zerohara.hatenablog.jp

 

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